ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
アドレス不明
2021/02/18
Thu. 02:50
2月17日(火)12:30の発信で、小2のお子様の書道教室体験についてのメールを下さった、
「ko……m@softbank.ne.jp」アドレスの方、
お書きくださったアドレスも、推測できる誤りを訂正したアドレスもすべてアドレス不明で戻ってきました。
再度、アドレスをお確かめの上、お問合せいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
書彩・書道教室
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卯月の師走
2017/04/12
Wed. 15:53
5月最終週に開催する個展(追って告知します)の打ち合わせに、日本橋まで。
今回の個展のコンセプトと、ギャラリーの名前がとても関連性が高い。

八重洲の桜の並木道に、どこかで見たことのある綺麗な女性がいた。名前を思い出せない。
6月2週目には企画展も始まります。
4月なのに師走が来ています。
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橋を送る
2017/02/04
Sat. 14:09
Mのことを書こうと思う。
Mは、橋が落ちていくのを何度か目にしたことがあった。

橋の崩落に先立ってきまって鳴る、奇妙な音があった。
よく耳を澄ましていないと聴きとれないくらいの微かな音であったが、Mにはそれがわかった。
そしてそれはどんなに遠く離れた橋からのものであってもMの耳に届いたのだった。
Mにとってその音は気持ちの底をざわつかせる不穏なものであったのにも関わらず、その音が聴こえるといてもたってもいられなくなり、細い糸を手繰るようにして音の鳴る橋に向かった。
橋の袂に着くと、まるでMを待っていたかのように橋は崩れ始めた。
ある橋は対岸に近い橋脚が折れ、ある橋はMのすぐ側の橋脚から崩れていった。
橋脚を失った橋は、全壊するのにそれほど時間を必要としなかった。
Mは、自分の役目は橋の最期に立ち会うことなのだとでもいったように、かたちを失っていく橋を静かに見守った。
あたりがしんと静まると、Mはその場を後にした。
家に帰ったMは、橋全体の外容を思い出そうとするが、どうしても思い出せなかった。
橋桁などはすっかり記憶から抜け落ちていた。
ただ、橋脚の姿、本数と、たしかに自分は橋の最期を見送ったのだ、という記憶だけが残っていた。
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