ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
反射挨拶
2021/10/21
Thu. 04:18
私の、業というか、性というか、あるいは部活動によって培われてしまった則というか、はたまた持って生まれた呪いのようなものというのか、よく分からないのだが、知った顔とばったり会うと、反射的に挨拶をしてしまうという、場合によっては非常にめんどくさいモノがある。
友人、知人ならもちろんまったく問題はない。
問題があるのは、こちら側が一方的に知っている有名人とか、敵側(例えばの話よ)の人たちなんかと思いがけず遭遇してしまった時である。
有名人であれば、向こうは慣れっこだろうし、こちらもちょっと赤面するだけで済むが、敵側(例えばね。しつこいけれども)だと、反射的に笑顔で挨拶した後、なんで挨拶などしてしまったのだ、となるし、向こうにしてもとても困ることだろう。

昔、「平田牧場」の暖簾をくぐって出てきた知った顔に、反射挨拶をした。
だが、向こうは何の反応もなく、軽やかにスルーをし、すたすたと歩いて行ってしまった。
は?と思った。
そこから脳内審議が開かれる。
今の誰だっけ?友人の父?生徒さん?近所の人?いや、だったら挨拶返すよね。昔お世話になった人?いや、まったくの無視ということは敵?それとも有名人?
さまざまなクエスチョンが渦巻くも、まったく答えが出ない。
正解を導き出すのに一週間くらい必要とした。
なでしこジャパン元監督の佐々木則夫氏だった。
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