ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
菖蒲湯
2011/05/06
Fri. 01:53
こどもの日というと、菖蒲湯の記憶しかない。
家には鯉のぼりも無かったし、五月人形なども無かったような気がする。
いまでこそよくある類いのバスタブになってしまったが、その頃の実家の風呂は檜だった。
こどもの日はきまって、この檜風呂に菖蒲の葉がばさっと浮いていた。
いま考えると風流だったんだなあと思う。
湯に浸かりながら、葉をぴりぴりと裂いたり、くちゅくちゅにまるめて(というかカクめてと言った方が近い気もする)エキスを必死になって出そうとした。
そんなことを兄弟でやっていたので、僕と弟が入った後の風呂は軽い事件の後のようだったはずだ。

びゅんと季節は飛ぶが、そんな兄弟だったので、柚子湯のときは惨劇の後。
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