ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
睡魔
2018/02/14
Wed. 05:10
睡魔は、やって来てほしい時に、遠くの方でこちらに背中を向けてしゃがんでいる。
そして、やって来てほしくない時に、音もなく忍び寄り、いつのまにか眠る私の肩の上で笑っている。

私が人型としてイメージする睡魔がいる。
安直すぎるきらいがあるが、「夢魔」(フュースリ<1781年作の方>)という絵の、眠る女性の上にのる夢魔そのもの。
電車の中では、これが私の肩の上にいつのまにかのっているし、これからベッドに入ろうとするときは、なにもないずっと遠くの方で、この姿勢で背中を向けている。
まさしく今、はるか向こうでしゃがんでいる。表情が見えないのが不気味だ。
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