ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
革の本の皮
2018/11/28
Wed. 05:48
お気に入りの革のブックカバーを二つ持っているのだが、一つがどうしても見当たらない。
ここ一年くらい同じものばかり使っていたので、拗ねたのかもしれない。
2時間かけて探したが、どうしても見つけられず、やや憔悴している。
現在、思うところはある。

京都が舞台になっている小説を読み終えた。
小説の内容にはまったくと言っていいほど関係ないが、京都と、京都を訪れる人の心の距離は反比例する気がする。
外国人が日本に感じるそれと似ているような。
友人が以前、京都に5年間住むことになった。
その友人が言っていたのは、自分はたまたま京都に住んでいるんですよ、という心持ちでいれば生活しやすいのだが、いざ、京都人になろうと努力すると、途端にすべてのものが冷たく見えてしまう疎外感に苛まれるらしい。
旅で訪れるのは申し分ないが、住んで深く知ろうとすればするほど排他的に感じる。
まあ、京都に住んだことのない私には判らないのだけれど。でも想像はできるし、そうだろうなとも思う。
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