ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
脳内ランチ戦争
2022/08/15
Mon. 04:13
最近とても気になっている作家の絵を観に行く。
せっかくだから画廊の最寄駅でランチを、と思ってお店を探し、メニューを軽く下調べしてから出かけた。
小鉢が充実している和定食にしよう。新生姜のパフェも気になる。

お店がちょうど見えた頃、待っていた女性二人がスタッフに案内されて入っていった。
ランチの時間帯を大幅に外したつもりだったのに満席なのか、と項垂れて店先まで歩いた。
ガラス張りの路面店。
私が立っている道路側は燦々と陽の光が降り注ぎ、店内は薄暗い。
こちらから中はあまり見えないが、向こうにはこちらが丸分かりの状態だ。
全員女性客のように見える。それも一人で来ているような人はいない。
みんなこっちを見ている気がする。
「なに、あのおっさん一人で入って来るのかしら」
「やだ、あのおっさん汗臭そう、隣に来ませんように」
とみんな言っている気がする。
ものすごい圧力だ。これは無理だ。入ったら死ぬ。ここにいても死ぬ。
何も通知など来てはいなかったが、iPhoneを見る風を装い、店から離れた。
教訓。
デザート系が充実している店は、ランチの時間を外したらもうアウト。
スイーツ女子に囲まれて、おっさん一人でランチなどできるはずもない。
あ、便宜上、おっさんと書いたけれども。
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