ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
ちゃんと意味飽和
2023/08/26
Sat. 06:04
倉庫の中は、思ったほどカビ臭くもなく、熱もこもっていなかった。
薄暗い電球を頼りに、目的の物を探す。
床に積まれた木箱や、何に使うかもわからない鉄の塊を避けるようにして歩く。
一番奥の棚にそれはあった。
ちゃんと洗えば使えるとのことだったが、その「ちゃんと」が相当大変なことであることはすぐにわかった。
「ちゃんと」が頭の中に渦巻き、「ちゃんと」って何だ?と意味飽和に陥る。

文字の場合、ゲシュタルト崩壊を起こした後に来る再認知過程のようなものが結構創作に活かされたりするような気がしないでもないが、言語の意味飽和はまったく役に立たない。ような気がしないでもない。
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