ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
幾片の
2014/01/17
Fri. 05:35
朝、自転車を走らせていると、大きな牡丹雪が不意に視界に入ってきて、後方へと流れていった。
ずいぶん大きな雪だったなあと空を仰ぎ見ると、同じくらいのものが幾片か舞っていて、そのうちのひとひらがまた私の横をかすめて流れた。
牡丹雪だと思っていたものは、風にふゆふゆと細い毛をなびかせた羽毛だった。
どこかのマンションのベランダで布団をたたきすぎたのかもしれない。
だれかのダウンジャケットが何かにひっかかって破れたかもしれない。
そんなことを思って、ペダルを漕ぎながら羽毛の源泉を探したが、ついぞ見つけることは出来なかった。

昔、森美術館で観た、吉岡徳仁氏の「スノー」を思い出しました。
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