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ASHINO KOICHI +plus

彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ

雨と月と六ペンスと嘘 

2014/11/12
Wed. 04:15




展覧会終了しました。今日の雨はやはり回避できました。
お越し下さった皆様、どうもありがとうございました。
なんだかあっという間でした。年ごとにどんどん短くなるような感じがします。

私が思ってもみなかったところまで深く観てくださった方が何人もいらして、たいへんおもしろい貴重なご意見をいただくことができました。
これからも精進いたします。



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会期中ほぼ雨という予報であったのにも関わらず、何か不思議な力がはたらいたのかほとんど降りませんでした。いままでは晴れ予報であっても、雹とか雷雨とか大雪とか平気で来ていたのに。
初日から読み始めたモームの「月と六ペンス」が、最終日にちょうどよく読了できたのもそんな力のせいなのかもしれません。いやこれはうまく調整したからですね。

「月と六ペンス」にはゴーギャンをモデルにしたといわれる画家が出てきます。
高校時代にはじめて読んで、この画家の人としての劣悪さにひどく憤慨し、二十代でさらにその思いを強くした記憶があります。
しかし三度目(たしか)になる今回は、何故かわかりませんが、この画家を深いところまで理解できたような気がします。訳が新しかったせいか、モームが描かなかったところまで私の勝手な推論で補強してしまったせいか、大人になってしまったせいか。それとも自分の姿と重ねたせいか・・・(いや、これはないです。うそです)。



 

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