ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
彷徨いのルタ
2018/06/03
Sun. 05:52
フレンチレストランでいただいた一皿に、記憶に無い味を持つハーブが入っていた。
香り高い薬草で、すべての味を一段高いところでまとめている。
花も葉も見たことがあるようで、たぶん見たことは無い。
気になったので訊いてみると、ルタというハーブらしい。初めて聞く名前だった。

さっそく真似して作ってみようと思い、ルタを探す旅に出た。
自転車で回れる距離にある、10店ほどのスーパーのハーブの品揃えはほぼ頭に入っているので、最初から飛ばした。
横浜に出て、デパ地下、輸入食材を扱う店等を回るもすべて空振りに終わる。
それでは鉢植えのものを、と大型園芸店に突撃するも返り討ちにあう。
ルターであれば、有隣堂に行けばおそらく手に入れることは可能だが、欲しいのはルタだ。
リタであれば、鶴岡に住む友人の奥さんの知人にたしかいた気がするが、会いたいのはルタだ。
ルタ、ルタ、と虚ろ目になって半日彷徨った。
けっきょくルタと再会することはできず、別の何種類かのハーブでお茶を濁してしまったのだった。
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