ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
時の矢印
2018/07/08
Sun. 01:57
NHKの連続ドラマに強烈にはまっている知人がいる。
設定における登場人物の生年月日が同じで、感性豊かな時代の懐かしいあれこれがぼろぼろ出てきて、さらには好意をもっている役者が出演しているとあっては、ああそれははまってしまうのもわからないでもないと。

YouTubeで、若かりし頃によく聴いていた音楽をたまに視聴したりするが、当時のことを思い出して胸がじんとしたり、きゅんとなったり、じゅーんとしたものが湧いたりする(湧く擬音がじゅーんなのか)。
それと同じ、過去の「時の矢印」と、それと真逆の「時の矢印」を同時に併せ持つ現象もあったりする。
含有比は2:1。
たとえば。
たとえばだよ。
愛する人を亡くしたことのある人が、現在の恋人の写真を撮って、その人が写真の中で笑っているのを見ただけで、その人を永遠に失ってしまった未来からその写真を眺めている錯覚に陥り、涙まで出てしまう現象。
おだやかじゃないよね。
たとえばだけど。
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