ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
潜む緑
2020/01/21
Tue. 05:21
超微細粉末の「大麦若葉」をそのまま口に入れてみたらどうなるのか、という好奇心からくる実験をしてみる。
想像をはるかに超える苦しみが襲う。
いまだに鼻の奥の方にこの葉緑素を持った粉末が残っている気がする。
これが葉緑素ではなく、生きた葉緑体であったらどうなっていたであろう。
葉緑体は独自の遺伝子を持ち、核分裂によって増殖していく。
また、葉緑体は光のある方向へと自ら移動する。
昔習ったような気がするこれらのことを思い出す。

葉緑体は夜、ひっそりと鼻の奥に潜伏し、日中は光を求め、鼻の穴周辺に群がる。
やだ、あの人青っ洟出てる。
晴天の信号待ちでそんな声が聞こえる。
鼻の中で増殖した彼らは、少しずつ私の脳を侵食していく。
私は毎日、鼻の穴を太陽に向けるようになる。
食に対する興味をどんどん失っていく。
仕事なんか行かない。
日光と水と二酸化炭素があればいい。
---------続く
やっぱり続かない。
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