ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
幸せのひやむぎ
2010/07/16
Fri. 02:18
小さい頃、家で、夏に出されるひやむぎが好きだった。
大きなガラスの器の氷水には濃い緑の葉が浮かんでいて、
その下には細く白い線がたっぷりと揺れていた。
白に隠れてピンクとか薄緑とかの線も見えて、
見ているだけで、涼やかな気持ちになったものだ。
その、白に較べて圧倒的に少ない本数の淡い色が、妙に子供心をくすぐった。
この色つきのひやむぎを「当たり」として、弟と競って食べた。
食べた分だけ、幸せになった気がした。
力関係から言って、弟よりも私の方がより幸せだった。

気のせいか、現在は逆転しているような気がしないでもない。
今度、夜中にピンポンダッシュしてやろうかと思う。
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この記事に対するコメント
こんにちは。
羨ましいです。
私の子供の頃は、水切りしたザルごと食卓の上にドンッ!と置かれていました。
風流なんてどこへやら…。
やはり、色付きそうめんは取り合いなんですね。兄とは歳が離れているので、私が独り占めしていた気がします。
こんにちは。
弟には、食べ物のことでかなり圧力をかけていた気がします。
もし妹がいたら、優しいお兄さんとしていろいろ譲っていたかな、と思います。
小さい頃はそんなこと考えないですかね。女の子相手でもやっぱり争いかな。
KOY #- | URL | 2010/07/17 02:41 * edit *
そんな事したら、いつか助けて欲しい時に、そばにいてくれなくなりますよ~!ちゃんと優しくしてね。
1604 #- | URL | 2010/07/17 09:21 * edit *
Re: ちは。
小さい頃からよくけんかばかり。
優しくしたいときにはもうすでに遠くにいるんだよね。
KOY #- | URL | 2010/07/18 02:34 * edit *
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