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ASHINO KOICHI +plus

彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ

竹馬の彼女 

2011/11/04
Fri. 04:51



歴史を感じる大きな門をくぐると、すぐ近くから、かこっかこっと懐かしい音が聴こえてきた。
音の方に目をやると、手入れの行き届いた真っ白な土蔵の前で、男の子が竹馬に乗って歩いていた。
その男の子は、女の子に乗り方の手ほどきをしているようで、女の子は颯爽と竹馬に乗る男の子を「すごいね」といった目で見つめ、男の子はちょっと照れたような表情でその視線を受けとめていた。
ああ、同じようなことが小学校の中庭であったなあと思い出した。


IMGP3395.jpg


小学校の中庭には何十脚もの竹馬が用意してあった。
休み時間になると、学び舎から、その目的をもったこどもたちが一斉に飛び出し、それぞれ「俺専用」とでもいったような目当ての竹馬を奪い、あるいは共有し、我れ先にと新しいライディング方法や、手にした高度なテクニックをお互いに見せつけ合ったりした。
そんな馬と戯れる僕たちをベンチに座って熱い目で見守る女の子たちのグループがあった。
教室では仲よく馬鹿話をする間柄であったのだが、こういうときの男子の気持ちは複雑なもので、女の子の視線なんかぜんぜん気づいてませんけど、というようなちょっと憮然とした、しかし鼻はしっかり膨らませたぎこちない表情で乗馬技術を披露するのだ。
その女の子のグループの中に、当時好きだった子がいて、その子に何度か教えたことがあった。
運動神経も頭も良くてなんでもすぐに上手くなる子だった。あたりまえのように竹馬もすぐに乗りこなせるようになった。
俺のおかげだ、なんて当時は思っていたふしがあるが、なんのことはない彼女のセンスが良かっただけなのだ。


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この記事に対するコメント

Koyさん、寺子屋時代の方ですか?(笑)。
竹馬に乗って遊ぶ子供を見たことがありません…自分の子供時代も記憶が非常に薄いです…バランス感覚を養うなら一輪車とか…ちょっと違いますがホッピングとか言う、太くて大きなバネの付いた道具があったような…

mimosa #- | URL | 2011/11/04 19:26 * edit *

Re: タイトルなし

いま住んでいるすぐ近くの小学校にも竹馬がたくさん置いてありますよ。

うちの学校はバランス感覚を児童に養わせるのに力をいれていたのか(笑)、竹馬だけでなくホッピングとか様々な遊具がありました。竹を輪切りにしてロープをつけたやつとか、天狗下駄もあったかもしれないです。

KOY #- | URL | 2011/11/05 02:47 * edit *

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